どんな仕事もそうだと思いますが、求人票を見て業務内容はざっくりわかっても、1日をどんな風に過ごしているかはわかりにくいもの。
ましてや化学メーカーで交替勤務なんてなおさらよくわかりませんよね!
- 化学メーカーの現場ってどんな感じで1日を過ごしているの?
- ずっと外で作業しているの?
この記事ではこんな疑問を、化学メーカーで交替勤務をしている私が回答しちゃいます!
交替勤務オペレーターの1日の仕事の流れ【朝勤】
それでは交替勤務オペレーターの1日の仕事の流れを紹介します!
もちろん会社によって、なんなら課によっても微妙に異なるのであくまで参考までとしてくださいっ!
ちなみにこの記事で紹介する仕事は
- 石油化学プラント
- 4直2交替
- 朝勤
- 現場担当
↑こんな感じとします。
ちなみに朝からの仕事の呼び方は1勤、乙勤、L勤など会社によって様々です。
7:15 出社
交替勤務者の朝は早いです。
だいたい平日勤務の人の1時間ぐらいは早い。
だから道路も空いていて渋滞がないのは嬉しい。
通勤中はトラブルがないといいなあと神に祈っています。
7:30 個別引継ぎ
夜勤者から各担当で引継ぎを受けます。
休み明けの引継ぎは数日分を一気に引き継ぐので、状況を把握するのが大変。
トラブル対応などは特に細かく状況を聞いておく。
たまに夜勤明けでテンションがハイになっている人がいますが、こちとら早朝なので対応が困難となる場合がございます。
7:45 今日の仕事の整理
引き継がれた内容をもとに本日のスケジュールを立てます。
定期作業やルーチンワークを確認し、ホワイトボードに予定を書きます。
8:00 全体朝礼
平日勤務者と交替勤務者で朝礼を行います。
だいたい
- トラブルがあれば状況周知
- 本日の予定で重要な作業があれば周知
- 平日勤務からの連絡事項
- 係長から一言
- 課長から一言
- 安全唱和(ゼロ災でいこうヨシ!みたいな)
みたいな感じです。
8:15 交替勤務者ミーティング
今度は交替勤務者だけでミーティングです。
各担当から引き継がれた運転状況を共有して予定を周知します。
そして直のリーダーがアドバイスしたり忙しい担当に人を割り振ったりします。
ほんで業務スタート!
8:30 現場巡視・データ採取
とりあえず現場巡視から開始。
現場マンは現場巡視がとても大事な仕事。
現場巡視をしながら前の勤務者が作業した場所も確認したりします。
なぜならバルブとかが間違った状態になっていたりするかもしれないから。
重箱のスミをつつくとかそういうのではなくて、みんなで装置を守る・ミスはカバーするという意識が大事です。
10:00 データ記入とか、ちょいと休憩
現場を回ったら計器室に戻ってデータをシートに記載したりします。
あとちょっと休憩。歩き回るので疲れます。
夏はかなり熱いのでスポーツドリンクと塩飴が配られたりします。
10:15 定期作業や不具合対応
一休みしたらまた仕事!
定期作業や不具合対応を行います。
11:15 中間ミーティング
会社や課によっては実施しない場合もありますが中間ミーティングを行います。
前半で行った作業の進捗や、不具合状況を共有して後半の仕事を整理します。
作業が多い担当の場所があれば応援を送って対処したり、残っている定期作業を代わりに実施したり…
11:30~13:00 昼休み
お待ちかねの昼休み!
交替勤務者の昼食の取り方は会社によって違います。
- 弁当を注文しておく
- 食堂に食べに行く
弁当は頼み忘れるとかなりがっかりするので注意。
ちなみにDCSを監視しているパネル担当は誰かと交代してもらわないとご飯に行けませんし、
やばいアラームが鳴ったと無線機で連絡があったら、飯を途中でやめて対応したりすることもしばしば。
こればっかりは装置の運転でお金をもらっているから仕方がない…!
13:00 デスクワーク
前半で現場作業が片付いていればデスクワークを行います。
メールチェックしたり検討業務をしたり…
もしくは他の担当の手伝いで現場に出たりもします。
14:00 工事検収とか
工事があったら工事完了後に検収をします。
例えばポンプの工事があったら、工事完了後に試運転をして故障が治っており正常に起動するか確認します。
15:00 会議とか
平日の朝勤だと会議が入ったりします。
平日勤務者が安全会議の内容を周知したり、事故事例を周知したり…
もちろん会議がない場合はそのまま業務をします。
15:30 デスクワーク
現場仕事がなければデスクワーク。
マニュアルや手順書を修正したり、まだ習得していない他の担当の仕事を勉強したり…
実は意外とやることはたくさん!
あとトラブルの処置などをしたら、次の勤務者が状況を把握しやすいように資料を作ったりします。
17:00 現場を再確認
仕事終了に向けて動き出します。
現場で作業した所を再確認したりします。
再確認をしっかりしていないと、寝る前に布団で「あのバルブちゃんと閉めたっけ?」とか気になって寝れなくなります。
18:00 引継ぎ簿などを確認
引継ぎ簿を作成します。
記入忘れがないかとか、書き間違いがないかなどチェック。
引継ぎ簿を見ればきちんと引き継げるように意識して書く。口頭で追加説明しなければならないようだと引き継ぐ道具になりません…!
ちなみにだいたいの会社は引継ぎ簿の電子化がされていますが手書きの所もあるようです。
勉強用にあえて新入社員同士は手書きの引継ぎノートで引き継がせるような課もあるとか。
私は手書きだと後で検索が難しいので、あまり好きではありません。
19:00 終礼
仕事の状況をみんなで共有。
仕事が終わっているのか、何か引き継ぐべきことがあるのか。
あとは仕事を振り返る中でマニュアルや手順を変えるべきところがないか、現場で危ない場所はなかったかなど共有します。
必要があればマニュアル改訂や現場改善!
20:00 夜勤者に引継ぎ
夜勤者が来たら引き継ぎます。
ベテランに質問攻めにされてたじたじになっちゃった経験が誰しもある…はず!
20:15 帰宅
帰ります。
帰る時が一番元気!
締め切りが決まっている仕事があったり、トラブルがあったら残業することもあります。
ただ12時間も働いているので残業しても全然集中できないです私は
化学メーカーの交替勤務者の1日はこんな感じです
化学メーカーの交替勤務者の1日の流れはこんな感じです。
意外とデスクワークもあるんだな!と思った方も多いのではないでしょうか?
もちろんプラントによっては現場作業がすごい多い所もあったりしますが、
現場作業好きな人もいるので現場とデスクワークの比率がどんなもんが良いのかは人それぞれ!
就職・転職・異動などのタイミングで担当者と話せる機会があれば、どんな1日を過ごしているのか確認してもいいかもしれませんね!
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