危険物甲種は難しい?合格したので、おすすめのテキスト・勉強方法を紹介する。

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甲種危険物取扱者に合格したのでその方法を紹介します。

受験してみての感想は

  • 難しい計算は出ないけど勉強量はいる!
  • 乙1~6類を覚えるのが億劫だと思っていたら物理化学の方が厄介!
  • なんやかんや過去問で何とかなる!

そんな資格でした。

これから受験する人の参考になればと、経験談を残しておきます。

目次

ちなみに…甲種危険物を受験した私のスペック

☑工業高校卒業
☑石油化学系のプラントオペレーター
☑高校時代に乙種危険物取扱者を全類取得。(ただし10年以上前なので全部忘れてる)

こんな感じです。

危険物甲種を受験する人はだいたい似たような感じ、もしくは乙4類だけ持ってますというパターンだと思われます。

大学で化学を専攻してました!とかでもない私でも合格できたので、勉強さえすれば誰でも取得できる資格です。

乙種全類もっているのに甲種を取得する必要はあるか?

乙種全類を持っているとたまに「じゃあ甲種いらないね」とか言われます。

私の業務的には全くその通りで、乙種全類or甲種どちらでも全ての危険物を取り扱えることには変わりありません。

むしろ私の職場では乙4類だけで充分です。

ただし世間的にはやはり甲種の方がスゲーとなるのは体感としてあります。

さらに実は危険物保安監督者の資格要件にも違いがあるということです。

私の会社では乙種では査定に関係ないのですが、甲種では多少評価されるので受験に踏み切りました。

甲種危険物の試験日程、合格率、難易度

試験日程・・・都道府県ごとに不定期
合格率・・・2019年→40.1%、2020年→45.3%

ちゃんと知りたい方は消防試験センターのホームページで!

合格率は意外と高いのですが、難易度が低い資格ではないと私は思います。

工業系の資格で言うと高圧ガス乙種より少し優しいかなぐらいかなと。

ただし、危険物甲種は試験頻度が多く年に3~4回以上チャンスがあるので諦めずに受け続けている人が合格率の底上げをしている印象です!

甲種危険物に合格するのに使用したテキスト

私が使用したテキストは2冊!

危険物のテキストは多数ありますが、ネットやレビューで評判が良かった本を選んで買いました。

それぞれ特徴が違うので簡単に紹介します!

わかりやすい!甲種危険物取扱者試験

危険物甲種の教科書的存在!

試験会場でもこのテキストを持っている人が多かった記憶があります。

このテキストの特徴は語呂合わせ!

危険物甲種では暗記してなければどうしようもない問題が沢山出てきます。

各危険物の指定数量
・保安距離
・水溶性の引火性液体
・比重が1より大きい引火性液体

こんなのを一個一個まともに覚えるのは非常に大変。

そんな時にこのテキストの語呂合わせが役に立ちます。

・危険物の指定数量
 →ゴツいよ銭湯 フロ満タン


・水溶性の引火性液体
 →水曜のある朝グッピー アップアップ

パッと見ても訳が分からないと思いますが、実はこの語呂を覚えておけば試験の時に役に立つんです!

なんか忘れられない響きなので試験が終わった今も語呂だけ覚えてます。笑

語呂が何を意味しているのかはぜひテキストで確認してみてください!

また、全体的に図や表が多く読みやすい作りになっているので、もし語呂がなかったとしても優秀なテキストだと思います。

一冊しかテキストを選べないとしたらコレかな!

・図や表が豊富でとっつきやすい
・語呂合わせで暗記が助かる
・練習問題はちょっと少なめかも

・じっくり勉強したい人にオススメ

甲種危険物取扱者試験

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もう一冊はこちら。

もともとは”わかりやすい!甲種危険物取扱者試験”の一冊で勉強してたんです。

しかし、そのテキストを一通りやって消防試験研究センターで公表されている過去問を解いてみたんですが、結果がいまいちだったんですよね…

テキストと似たような問題が出ればわかるけど、ちょっと応用されていたりすると答えがわからない…

頭の良い方はテキストの細かい部分を覚えていたり、応用を効かせたりでなんとかなるのでしょうが、ちょっと自分にはそれができない!

こうなったらひたすら過去問を解いて経験値を上げるしかない!

というわけで購入したのがこのテキスト!

こちらの魅力は過去問の多さ!

しかも、その過去問が整理されていて非常に勉強しやすいんです!

例えば法令という科目でも中身を見ると

・各類性質
・指定数量
・予防規定

といった感じで細かくジャンルが分かれていることがわかります。

そして、このテキストはそのジャンルごとに過去出た問題をまとめてくれているんです!

指定数量なら指定数量の問題を一気に何問も解けます。

何問も解くと記憶に残るので効率がいいのではないでしょうか!

ただし、テキスト部分については”わかりやすい!甲種危険物取扱者試験”と比べると少々お堅い印象です。(難しく見えるというか…)

時間がない人はこのテキストで過去問を解きまくって挑むのが良いかなと思います!

・過去問がジャンルごとに整理されてる
・問題数も多いので力がつく
・テキスト部分はちょっと難しく見える

・過去問をバシバシ解きたい人にオススメ

甲種危険物取扱者の勉強順番

勉強するにしてもどこから手をつければいいか迷うもの。

大体のテキストは法令から始まるので、なんとなく法令から勉強するする方が多いのでしょうか?

私はこんな順番で勉強しました。

①危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法

②法令

③物理学及び化学

なぜなら、法令を勉強する前に乙1~6類の危険物がどんな性質なのか知っておいた方が良いからです。

法令の問題で

  • 危険物の運搬で混載が禁止されている組み合わせは?
  • 危険物の品目に対する注意事項で正しいものは?
  • 危険物の貯蔵で”水との接触を避けること”と定められているのは?

このような問題が出るのですが、正解するには各危険物の性質を知らなければなりません。

逆に言えば各危険物の性質を知っていれば、このような問題に関して勉強していなくとも答えにたどり着きやすいはずです!

物理化学はある意味独立した科目ですので、どのタイミングで勉強してもいいと思います。

ただし、ちょっととっつきにくいので初めに勉強するとやる気がそがれるかもしれません…

危険物甲種の勉強方法、勉強期間

私の場合はテキストを2冊使用して勉強をしました。

勉強期間は3か月ほどでしょうか。

STEP
まず”わかりやすい!甲種危険物取扱者試験”のほうで全体的に勉強。

まずはテキストがわかりやすいこっちで全体的に勉強。

ここで完璧に仕上げようとしなくてもいいのでとりあえず一周できたらいいと思います。

ここで私は一か月半ぐらいかかりました。

STEP
”甲種危険物取扱者試験”でとにかく問題を解きまくる!

あとはひたすら過去問を解きます。

一冊目では出てこなかったような問題も多数あるので初めはボロボロでしょうが、2回ぐらいやれば雰囲気がつかめてきます。

わからないところは”わかりやすい!甲種危険物取扱者試験”に戻って復習。

復習が終わったらまた問題を解く。

どの問題を見ても「見たことある問題だわ」ぐらいにやりこむ。

ここでも一か月半ぐらいかかりました。

資格試験によっては過去問だけでなくテキストもしっかり読み込まないと合格が難しい物もありますが(公害防止とか)
危険物甲種は過去問だけで充分戦えます。

甲種危険物科目、”各危険物の性質・消火”の覚え方

甲種危険物の各危険物の性質の覚え方

”性質・消火”の項目は1~6類全て出てくるので大量の危険物を覚えなければなりません。

しかし、私の感覚ですが範囲が広い分ややこしい問題はそこまで出てこない印象です。

勉強方法としてはひたすら暗記です。↓

①危険物ごとの共通する性状を覚える
②各類の品名と特徴を覚える
③過去問を解く

この科目に関しては特に過去問を多く解くことをオススメします。

そして出来れば模擬テストなど、本当の試験問題のような形式の問題を解いたほうがいいです。

なぜなら・・・

テキストで勉強していると1類→2類→3類…と順番に並んでいます。

そして、だいたい説明→練習問題みたいになっているのですが、そりゃ説明を読んだ後に練習問題を解けば大体解けちゃうんですよね!

品名だって覚えてなくても「いま1類の練習問題だから性質はこれでしょ!」みたいな感じで問題が解けちゃったりします。

でも実際の試験問題はそんなご丁寧に1~6類の順番でなんて出題されませんし、問題の品名が何類の危険物かなんて教えてくれません。

テキストで出来た気分になっていると、いざバラバラに出題されたときに足元をすくわれてしまうでしょう。

ですからこういう問題で自分の理解度を試した方がいいです。↓

消防試験センター過去問:https://www.shoubo-shiken.or.jp/kikenbutsu/exercise.html


今では無料のアプリもあるようなので、そういうのを活用してもいいかもしれませんね!

また、明らかに出題回数が多い品名もあるので時間がない方は山を張ってもいいかもしれません。

私はここら辺の問題は押さえておきました!↓

1類→塩素酸カリウム、無機過酸化物
2類→硫化リン、赤リン、硫黄、マグネシウム
3類→カリウム、ナトリウム、黄リン
4類→自動車ガソリン、あとは全般出る…
5類→過酸化ベンゾイル
6類→硝酸、過塩素酸と過塩素酸塩類(1類)のひっかけ

甲種危険物科目”物理化学”が意外と厄介

私が各危険物の性質よりも意外と苦しんだのが”物理化学”。

大卒の方の合格体験記とかをみると「物理化学は高校レベルなのでちょっと復習すれば大丈夫!」とかあります。

が!

高卒の私には普通に難しいレベルです!

工業高校では工業化学科でしたが、まあ全部忘れてますよね…

簡単な問題は”炎色反応でリチウムは何色か?”みたいな感じでちょっとした暗記でいけます。

ただし、そうはいかないのが有機化合物の基礎とか脂肪族化合物の基礎です。

危険物甲種 物理化学 難しい

↑これが何基?とか言われても…って感じです。

他にも

CnH2n+2(nは自然数)で表される分子式をもつアルカン(メタン系炭化水素)の性状について、次のうち誤っている物ものはどれか。

全然わかりません!

こんなんが平気で出てきます。

物理化学は10問ですが、私の体感として

  • 5問は簡単
  • 2問はちょっと悩む
  • 3問は難しい

こんなバランスで出題されていると感じます。

ですから、簡単な5問とちょっと悩む2問をいかに落とさないかが重要かなと!

また、難しい問題も結局は過去問と類似したものが出るので何度も勉強すれば合格率は必ず上がるはずです!

甲種危険物取扱者は諦めず勉強すれば合格できる!

というわけで3か月ほどの勉強期間を経てなんとか甲種危険物取扱者に合格することが出来ました。

物理化学の正答率が意外と高くて驚きです。

甲種危険物は

  • 難しい計算問題はない
  • 過去問だけで充分合格できる
  • 部署の移動や転職時も強みになる

こんな感じで”簡単ではないけど勉強すれば合格することができ、しかも結構需要がある!”と美味しい資格だと思います。

勉強し始めはわからないことだらけで辛いかもしれませんが、少し勉強を続ければ必ず”行ける気がする”という手ごたえが出てくるはず…!

この記事があなたの勉強に少しでも役に立ったなら嬉しいです。

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