高圧ガス乙種を受験しようと思っていて
- 講習・検定
- 国家試験
このどちらで受けようか悩んでいる方は多いのではないかと思います。
私は高圧ガスの乙種機械・化学どちらも取得しているのですが
乙種機械は国家試験、
乙種化学は検定、
で合格しています。
その体験から結論をいうと
会社が行かせてくれるなら講習・検定を受けた方がいい!
です。
この記事ではその理由を解説したいと思います!
高圧ガスの講習・検定とは?
高圧ガスの講習・検定は
高圧ガス保安協会が実施する講習を3日間受け、
その後、時間を空けて行われる検定試験に合格すれば
国家試験の学識・保安管理の2科目が免除される!
という制度です。
講習の予定は公式HPへどうぞ
高圧ガス講習の内容
講習は3日間で法令・保安管理・学識を行います。(検定には法令が含まれてないのに…)
講習ではパワーポイントで作られた紙の資料も配られます。
高圧ガスは過去問で充分!みたいな人もいるのですが、過去問の解説ってあっさり書かれすぎてよくわからない時がありますよね…
ですから出そうな問題についてよくまとまった資料をもらえる!というのはありがたいです。
さらに皆さんが期待している「ここはマーカーで線引いといてね」みたいのもあります…!
高圧ガス検定試験の難易度
検定と国家試験どっちが簡単ですか?
とよく聞かれるのですが、問題自体の難易度はどちらもそんなに変わらない気がします!
ただし、検定の場合は講師が出そうなところを教えてくれるので、簡単だった!と答える人が多いのかなと思います。
久々に過去問を見てみたのですが、乙種化学であれば学識の1問目は検定も国家試験も単位変換で変わりません。
やっぱり問題の難易度的には違わないのかなという印象です。
高圧ガス講習・検定をオススメする理由
私は会社が行かせてくれるなら講習・検定を受けることをオススメします。
このような理由です!↓
①出そうな問題を教えてくれる
もはやこれ目当てで講習にいきますもんね!
実際、結構出ます。
もちろん「出るって言ってたのに、この問題出なかったな…」もあります。
計算問題で出されると思ったらまさかの文章問題で混乱!ということもあるので油断せずに…
どちらにせよ検定の過去問を解くことは必須にはなりますが、
やみくもに勉強するより確実に点数をとることができるでしょう!
②検定は2科目なので集中して勉強できる
国家試験は3科目ですが、検定は2科目です。
勉強のしやすさが全然違います!
③最悪落ちても国家試験がある
高圧ガスは1回/年しかチャンスがないので検定試験でチャンスを2回に増やすのはアリだと思っています。
もし落ちたとしても検定で勉強したことは国家試験でも必ず役に立ちます。
④1年で複数の工業系の資格を取りたい人にありがたい
工業系の資格って10月・11月あたりが多いです。
・公害防止管理者 →10月
・特級ボイラー →10月
さすがに公害防止管理者と高圧ガスの勉強を並行するのは厳しいと思います。
少なくとも私は無理。
しかし、検定に合格して法令だけであれば1か月もあれば余裕です。
勉強の負荷を分散できるのは嬉しいことです!
高圧ガス講習・検定のデメリットがあるとすれば…
高圧ガスを取得したいのであれば講習はメリットだらけなのですが、ちょっとした弊害も実はあります。
下記のようなことが気にならなければ、講習にいくべきでしょう。
①お金がかかる
・講習代:24,900円(講習お申込み|高圧ガス保安協会)
・テキスト代:14,570円(講習セット|高圧ガス保安協会)
・検定受かったとしても国家試験代:11,100円
なんと講習の場合、最低でも50,570円かかります!
国家試験は11,100円+テキスト代で済むので出費の差は歴然!
会社が払ってくれるのならいいですが…
②会社を休む必要がある
講習3日+検定1日+国家試験(法令)1日=5日間!
5日間は高圧ガスに捧げなければなりません。
試験関係の日を業務と認めてくれる会社であればいいですが…
講習3日も会社を空けらんないよという方もいるかもしれませんし
交替勤務の方であれば勤務調整が必要となります。
③検定に落ちた時に気まずい
会社を留守にして講習に行くため、落ちたら気まずいです。
検定なんて講師が出るとこ教えてくれんだから落ちるわけないよなぁ?
会社3日も休んどいてまさか落ちないよなぁ?
他にも講習受けたい奴もいただろうになぁ?
みたいなことを言ってくる人も少なからずいます。
そのプレッシャーがあるから必死に頑張れる効果もあるかもしれませんね!
高圧ガス講習を受けてから勉強すれば検定に間に合う?
講習を受けてから勉強すれば検定に間に合いますか?
間に合わないと思っていた方がいいでしょう!
講習から検定までは2週間~1か月程度しかありません。
働きながら勉強して…では中途半端な仕上がりになってしまうことが予想されます。
高いお金と貴重な時間を割いて講習を受けるので、検定は確実に取りに行きたいところ…!
講習申し込みの時点から過去問で勉強を始めて、講習時は仕上げの段階というのが理想的だと思います。
もちろん、
- 製造業で化工計算や保安管理の知識がある
- 過去にも受験経験がある
というかたは講習後からの猛勉強で何とかなるかと思います!
高圧ガス講習に行けば合格率は上がるでしょう
というわけで高圧ガス乙種に合格する確率を上げたいのであれば講習・検定を受けた方が良いでしょう!
しかし、検定の難易度は決して優しくはなく、講習を受ければ余裕というものではありません。
それでも国家試験1発にかけるよりも勉強しやすいですし、検定に落ちたとしても
悔しいという気持ちが薄れておらず、検定時に勉強した知識が残っている状態で国家資格がやってくるので
結局自分が楽になることは間違いないです!
いまから勉強の計画を立てて効率よく資格を取得しましょう!
ちなみに…検定を受かっても法令で落ちる人はいます。
ちなみに検定を受かって保安管理と学識が免除になっても、法令が残っているため国家試験を受けなければなりません。
1科目なら余裕!余裕!と言って落ちた人を何人も見ました。
1科目とはいえ油断せずに行きましょう!
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